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DVD-2910

Dvd_2910世の中次世代 DVD (BD/HD DVD) とやらもぼちぼち製品化され、現行 DVD プレイヤは既に過去のものとなりつつあります。既に大半のメジャーどころのオーディオ・メーカは DVD プレイヤの生産を終えており、新製品もほとんど出ていません。それに世の中ビデオデッキとしての DVD/HDD レコーダ全盛ですしね。そんな中、表題の DENON 製 DVD プレイヤを購入しました。

DVD プレイヤ自体は既に持っているし、最近は DVD を観るのも昨年買った RD-XS57 でコト足りているので別に DVD プレイヤが欲しかったわけではありません。実は DVD プレイヤとして購入したのでは無く、SACD Multi Channel/DVD Audio プレイヤとして買いました。

SACD (Supre Audio CD) というのは、従来の CD や DVD の音声記録方式である PCM (Pulse Code Modulation) ではなく、DSD (Direct Stream Digital) という方式で記録された音楽 CD です。信号処理方式が PCM と根本的に異なるため、従来の CD プレイヤで再生することができません。理論上、従来 CD よりも原音忠実度が高いフォーマットです。従来の CD とのハイブリッド・ディスクも出ていますし、プレイヤも従来 CD と SACD の両方を再生できる、ステレオ再生の SACD プレイヤが出ています。
DVD Audio は PCM 記録方式ですが、CD より信号処理の分解能が高いフォーマットになっています。これも対応したプレイヤでしか再生できません。

どちらも基本は STEREO の 2 チャンネルですが、マルチ・チャンネルのフォーマット(=サラウンド対応)もあります。今のところマルチ・チャンネル・フォーマットが再生できるのは対応する DVD プレイヤだけです。

さて、この機種を買った理由ですが、非常に簡単な話で「安かった」から。正確な価格はおおっぴらに出来ないようなので書きませんが、税込定価のおよそ G 万円引きです。ほとんどのメーカが事実上見切りを付けた DVD プレイヤですが、DENON は先ほど新モデルを発表し、Line-up を一新しました。このため在庫処分で格安だったというわけです。

問題は SACD/DVD-Audio の両方とも Digital 信号のまま出力出来ないということです。最近は特定の機種やフォーマットでできるようですが、まだ特殊と言って良いでしょう。少なくとも fujaata の環境では無理。
ということは、外部の D/A コンバータを接続して将来的に再生品質を向上させることは出来ません。つまり使用する DVD プレイヤの D/A コンバータの性能で音が決まってしまいます。ですが、以下の通り、結果的にここは割り切りました。

在庫処分という意味では上位機種の DVD-3910 もそれなりに安くなっていましたが、心を奪われるほど安価ではありませんでした。DVD-2910 の後継機 DVD-2930 の価格とほぼ同じ。オーディオの仕様は DVD-3910 と DVD-2930 はほぼ同一。ならば旧機種の DVD-3910 と DVD-2910 の差が価格に見合うほどの差があるのかがポイント。どう考えても DVD-3910 の方を買うべきと思ったら、購入を見送れば良いわけです。

そこで DVD-2910 と DVD-3910 をお店で試聴させてもらいました。どちらもアナログ・マルチ・チャンネル出力の L, R をアンプに繋いでの試聴です。目的が SACD-Multi と DVD-Audio (のマルチ・チャンネル再生) ですからこれで良いのです。試聴に使ったのはアンプが Integra RESERCH の RDC-7.1 と RDA-7.1、スピーカが VictorSX-L77。違いを聞き分けるには充分な条件です。ポイントは 2 つ。機種間での音質差はどの程度か、そして同じ機器で CD と SACD の違いがどの程度感じられるかです。

これを読むと「SACD の再生音を AV アンプに突っ込んだら比較の意味無いじゃん」と言われる方がいるかも知れません。お気づきの方もいるでしょうが、多くの AV アンプはアナログ入力の信号一旦 A/D コンバータで PCM に変換してしまいますから、DSD の信号をアナログを介して PCM にしてしまうのと同じになります。ですが、今回はあくまで機種間の違いを聞き比べたかっただけなので問題無しです。元が何であれ、要するにアナログ音源の比較が出来ればそれで良いのです。

結論から言えば、やはり上位機種の DVD-3910 の方が確実に自分にとっては良いと言える音でした。ですが DVD-2910 の音が悪いかと言えばそうでもない。CD と SACD の音の違いもわかります。自宅の再生環境を考えると、マルチ・チャンネルの環境は中級の AV アンプに小型のスピーカが繋がっているレベル。だとすれば充分であることも確認できました。
また DVD-3910 を STEREO の SACD プレイヤとしての音を考えると、DVD-3910 と同価格帯の STEREO CD/SACD 専用機の方がやはり良いわけで、自分にとって中途半端なものになりかねないとも思いました。そして DVD-2910 の購入価格を考えれば間違いなくお買い得。コスト・パフォーマンス抜群です。少なくとも今まで自宅にあった CD/SACD ハイブリッド・ディスクも SACD で聴くことが出来ます。ということで DVD-2910 お買い上げです。

fujaata はあくまで視点を音に限って選びました。DVD プレイヤなので当然画質が気になる人が多いと思いますが、fujaata の映像再生環境は最低で、未だに 14 型ブラウン管モノラル TV ですから画質にこだわっても意味がないのです。数年後放送が Digital に移行して Hi-Vision 全盛になればディスプレイもそれなりにこだわるでしょうが、そのときはきっと次世代 DVD プレイヤを買うことになりますからね。

自宅で再生したところ、案の定手持ちのシステムではお店で比較した程の CD と SACD のアナログ再生の違いは感じられませんでした。一番良いと感じたのは素直に DVD-2910 の 2ch Digital OUT を AV アンプ (YAMAHA DSP-AX2200) に直接 Digital 接続したとき。要するにアンプの A/D コンバータの性能がそこそこのクオリティしかないっていうことです。そりゃ、この価格帯の AV アンプに A/D の性能を求める方が間違いってことで。A/D ってとてもコストかかりますからね...。

こう書いてしまうと SACD、即ち DSD 方式の再生音をちゃんと聞き分けようとすると、さぞ高価なシステムでないとダメなように思われるかも知れません。実際にはそんなことは無くて、大雑把に実売 5 万円前後のアナログのプリメイン・アンプと大雑把に実売 5 万円ちょいクラスの SACD プレイヤ、一本数万円のスピーカ程度で充分に PCM との違いを感じることはできます。fujaata の環境は 2ch ステレオについては AV アンプの出力を別途パワー・アンプに繋いでいますが、もし DVD-2910 のアナログ 2ch 出力をパワー・アンプに直結すれば、ちゃんと違いが現れるはずです(でも不便なのでやらない)。ですが善し悪し、好みは個人の問題。巷では SACD が圧倒的に良いと言われることが多いですが、音源の録音環境や再生環境に依存するということはお忘れ無きよう。

結果的には自宅での再生品質が向上したわけではありませんが、再生できなかったフォーマットが再生できるようになったことは良かった。オマケに MP3 ファイルが記録された CD も再生できるようになりましたし。善し悪しの前に再生が出来ないと、コンテンツそのものを楽しむことが出来ませんからね。個人的には良い買い物をしたと思っています。

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