« トライアル車 | トップページ | MAGURA HS33 ブレーキ・オイル交換 »

MAGURA Marta ブレーキ・オイル交換

先にご紹介した手持ちのトライアル車 GIANT Trial Team 2002 のフロント・ブレーキは、油圧式のディスク・ブレーキの MAGURA Marta が付いています。油圧ブレーキは使い方にもよりますが、定期的にブレーキ・オイルを交換しないと性能が落ちてしまいます。fujaata の Marta もここ 2 年以上全くメンテナンスをしていなかったので、徐々に空気が入ってブレーキがほとんど効かない状態になってしまいました。トライアルはブレーキがキッチリ効かないと何もできないし危険なので、こうなるとトライアルの練習をやろうにも思うように出来ません。いつまでも放置しておくわけにはいかないのでブレーキ・オイルを交換しました。

オイルの交換方法はブレーキのメーカや型番で流儀が違います。自転車でよく使われるのは HAYES や SHIMANO、MAGURA といったメーカのものですが、HAYES と SHIMANO は MTB メンテナンスの解説本にも交換方法が例としてあげられていることが多いものの、MAGURA についてはあまり情報がありません。それでも機構的にはそんなに複雑ではありませんから、自己流ではありますが交換しました。以下その手順を書いておきますが、あくまで自己流ですから真似をして不具合が出ても fujaata は責任は取れませんので悪しからず。

Marta01Marta02Marta03まず、フォークからブレーキを外します。外してからディスクを挟むブレーキ・パッドが付いたキャリパーを平たいヘラのようなもので広げます。fujaata は適当なサイズのアーレン・キーを使いましたが、あまりお薦めできません。この時ブレーキ・パッドが減っていたらパッドも交換する必要がありますが、今回は特に減っていなかったので交換しませんでした。

広げたキャリパーがオイル交換中に押されて閉じてしまうのを防ぐため、スペーサを挟みます。付属品で付いてくるものもあるようですが、fujaata のものには付いていませんでした。手元にスペーサが無かったのでここもアーレン・キーをスペーサ代わりに突っ込みました。これもお薦めはしませんけど、苦肉の策ということで。この段階でブレーキ各所の汚れはきれいに拭き取っておきます。パーツ・クリーナは部品やオイルに影響があるといけないので使いません。

Marta04Marta05Marta06Marta07次にブレーキ・オイルを抜くためにキャップを外します。Marta のキャップはアーレン・キーで回すイモネジになっています。キャップを外すとオイルがここから出るようになりますから、オイル排出用のホースを付けます。このホースのアダプタは専用のもので専門店で購入できます。多分 MAGURA 用のメンテナンス・キットにも付属していると思いますが、fujaata はこのアダプタだけをマイロード中野で購入しました。ホースはホームセンターで売っているビニール・ホースを利用しています。キャップのイモネジとアダプタを付けたホースの写真を載せておきます。このアダプタは MAGURA でも二種類あるようで、Marta に使うのはそのうち太いものです。これはリム・ブレーキの MAGRA HS33 でも使えます。ホースを付けたアダプタをキャップの部分にねじ込み、ホースの先を油を受ける容器に差し込みます。fujaata はコンビニの袋にトイレット・ペーパーを入れてそこにオイルを流し込んでいます。古いオイルを排出する準備はこれで完了。

Marta08今度は交換するオイルを入れる準備です。オイルはブレーキ・レバーの部分にあるマスタ・シリンダのオイル・パン(オイル受け皿)から入れます。入れられればどんな方法でも良いのですが、fujaata は流すオイルの量がコントロールしやすい注射器(シリンジ)を使いました。これは出張の時に渋谷の東急ハンズで買いました。注射器には MAGURA のブレーキ・オイルを 50cc も入れておけば良いでしょう。恐らく 30cc も入れ替えれば新旧のオイルは入れ替わるはずです。今回はシリンジの先にもホースを付けていますが、これはお好みで。fujaata は一人で作業したのでホースを付けた方が自由な体勢を取りやすかったので付けました。ホースの先にアダプタが付いているのはご愛敬。本当は今回は必要ありません。余談ですが、オイル交換は二人でやった方が良いです。一人での作業は結構大変です。

そうそう肝心なブレーキ・オイルですが、使ったのは MAGURA 純正のブレーキ・オイル。純正オイルもこれまた二種類あるらしく、リム・ブレーキ用の黄色いオイルとディスク・ブレーキ用の青いオイルがあるようです。fujaata は最初に MAGURA の油圧リム・ブレーキ HS33 用にオイルを買ったので黄色いオイルが手元にあります。これを Marta にも使ってしまっています。今のところこれで壊れたとか不具合が出たことはありません。多分質が悪いモノでなければその辺のバイクや自動車のブレーキ用の鉱物油でも問題ないんだろうなとは思います。やったことはありませんが。

Marta09Marta10Marta11Marta12
オイルの準備ができたら、ブレーキ・レバーのオイル・キャップを外します。まずキャップ部分が水平になるようにブレーキ・レバーの角度を変えて固定します。MAGURA のキャップはヘックス・ネジなので専用のドライバが必要になります。これは電気用品店で買いました。
2 ヶ所あるキャップのネジを均等にゆるめ、静かにキャップを外します。外した様子は写真でご覧下さい。キャップの裏にはゴムのパッキンが付いています。

Marta13Marta14

Marta15Marta16ここまで来たらいよいよブレーキ・オイルの交換です。オイル・パンになみなみとオイルを注ぎ、ブレーキ・レバーを引きます。するとオイルがキャリパーに送られ、オイルが排出されます。当然オイル・パンのオイルは吸われて無くなりますから、空にならないうちにオイルを追加します。途中で空になると空気が入ってしまい元も子も無くなるので注意が必要です。意外と早くなくなるので気が抜けません。何度かブレーキ・レバーを引いたり戻したり (この動作をポンピングという) してほどよくオイルが入れ替わった (30cc くらいかな) と思ったら、ブレーキ・レバーを触らずに放置します。レバーを話してもしばらくシリンダの動きが止まるまで多少時間がかかります。この間にもオイルは送り出され続けますから、ここで安心せずしばらくオイル・パンの様子を見ておき、オイルが減ったら追加します。決して空にしてはいけません。

オイルの減りが止まるか僅かになったら、キャリパー側の排出用ホースを抜き、キャップのイモネジを閉めます。この作業も手早く、オイルを入れるオイル・パンの残量を気にしながらやる必要があります。このあたりは全く気が抜けません。イモネジのキャップさえ閉めてしまえばこっちのもの。
キャリパー側のキャップを閉めたら再びブレーキ・レバーとオイル・パンに注目です。もうオイルはそんなには減りませんが、一応すぐに追加できる準備だけはしておいて、ブレーキ・レバーでポンピングを繰り返します。カッチリした感触になるまでやり続ける必要があります。

もうこれ以上ブレーキの感触も硬くならず、オイルも減らないところまで来たら、オイルパンからオイルがあふれるくらいオイルを追加します。オイルをあふれさせながらオイル・パンのキャップを閉めます。2 本のネジは均等に閉めてキャップが偏らないように注意します。これで作業は完了です。きっと油圧ディスク・ブレーキならではの効きと感触が復活することでしょう。

作業中オイルは必ずこぼれますから、作業エリアが汚れても良いように対策をしてから作業することをお薦めします。特にブレーキ・レバー周辺はオイル漬けになるくらいこぼれますから、あらかじめ作業の邪魔にならない程度にボロ布などを巻いておくのもお薦めです。

|

« トライアル車 | トップページ | MAGURA HS33 ブレーキ・オイル交換 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29925/10054260

この記事へのトラックバック一覧です: MAGURA Marta ブレーキ・オイル交換:

« トライアル車 | トップページ | MAGURA HS33 ブレーキ・オイル交換 »