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Air Glide 足回り変更 (後編)

<ホィール新調>
これまではリム・ブレーキの一種である V ブレーキだったので、ホィールのハブ(車輪の軸)にはディスク・ブレーキのローターを付けられるタイプではありませんでした。このため、ハブをディスク・ブレーキ対応のハブ(ディスク・ハブ)に交換する必要があります。ハブを交換するためにはホィールを組み直さなくてはいけません。また、ディスク・ブレーキ対応のハブに交換するとハブだけでなくスポークの長さも変わってしまうので、スポークも交換することになります。そうすると、流用できる部品はリムとタイヤとチューブだけ。今回はリムとタイヤのサイズも変更することにしたので、ホィールを丸ごと新調することにしました。
Air Glide は 20 インチのホィールですが、同じ 20 インチといわれているホィールにも幾つか種類があるのです。タイヤをリムにどうやってはめるかという構造の違いに起因するものですが、この方式の違いで WO, HE, BE の三種類があるのです。詳しくはタイヤ・メーカの IRC の解説ページに書かれています。これまでは HE のホィールだったのですが、WO にすることにしました。同じ 20 インチでもリムの直径が HE は 406 mm、WO は 451 mm という違いがあります。HE はリムに対して幅の広い MTB のタイヤを付けるのに適した構造です。使うタイヤの厚みにもよりますが、WO の方が 1 割近く大きめのタイヤになります。また WO タイヤを選んだのは一般的にレーシング・タイプのものが多いため、細身の舗装道路走行に適したタイヤが選びやすいというのも理由です。Bike Friday の車種でも Air Friday という最初から WO タイヤを装備して Air Glide よりもペダルがついているクランクの位置が低い、ロード・レーサを意識した車種があります。
同じ 20 インチならどんな車種でも WO, HE のホィールを選べるかといえばそうでもなく、タイヤを取り付けるフォークの幅や長さで取り付けられる場合とそうでない場合があります。Air Glide のフォークは、あまり余裕はありませんが WO ホィールを付けることができます。

タイヤはお任せで SCHWALBE STELVIO を付けました。そもそも選択肢は多くありませんから妥当なところでしょう。
Air_glide_06一つ見た目のポイントとしては後輪に使ったハブです。既に廃番になった SHIMANO の Deore クラスのハブですが、スポークの取り付け部が変わっているのがわかるでしょうか。ちょっとやそっとでは気がつきませんが、ごちゃごちゃしがちな後輪のハブ周辺がスッキリした感じです。ミソノイ・サイクルのストックから「安くて見た目が良いもの」を探してもらいました。

リアのカセット(カセット・スプロケット、後輪に付いたギアの歯車)は SHIMANO の TIAGRA です。本当は安いもので良かったのですが、11T のギヤを持つロード用のカセットは TIAGRA しかありません。後は 12T になってしまうので、少しでも高速化したいのでこれを選択しました。MTB 用は 11T がついたカセットは比較的豊富ですが、組み合わされているギヤのギヤ比が大きいので、街乗りにはロード用の方が細かな変速ができて快適です。
より高速化を求めるなら同じ SHIMANO でも Capreo という小径車用のシリーズに 9T というギヤを持つカセットがあるのですが、これはハブも専用でディスク・ブレーキ対応のハブはありません。ディスク化しないのであれば有力な選択肢と言えるでしょう。

本当はこれまで使っていた HE のホィールもディスク・ハブで組み直して、雨天や舗装していない道を走るためのホィールにしようと思っていたのですが、元からついていたリムが安物で多少歪みが出ていたことと、ブレーキでリムが思ったより削れていて組み直すほどの価値がありませんでした。リムがダメだと流用できるのはタイヤとチューブくらいですが、タイヤはこれも安物でごまかしていた上既に穴が開いている状態で再利用は考えられなかったので、後日別途必要に応じて新調を考えることにしました。

<泥よけ>
通勤、街乗りで頻繁に使っていると、やっぱり欲しくなるのが泥よけです。付けると見た目が格好悪くなることが多いので、あまり積極的に付けたいという人は多くないと思いますが、いつでも気持ちよく走るという観点からは重要なパーツだと思います。雨天時に泥がはねるのを避けるのはもちろん、乾燥しているときに砂や小石を巻き上げるのを防止するのにも有効です。小径車は後輪の外周の多くの部分がチェーンやギヤに近くなるので、巻き上げた砂や泥がチェーンやギヤに付着しやすくなります。こうなると走行性能は低下しますし、傷みも早くなります。
それから 26 インチの車両と同じスピードで走ることを想定すると、単位時間あたりのタイヤの回転数は 20 インチの方が多くなります。20 インチの方が高速で回転していることになりますから、タイヤ表面に付いた泥や砂がより速い速度で遠くまでとばされることを意味しています。必然的に乗っている自分が多くの泥をかぶることになります。ということで泥よけを付けることにしました。

問題は Air Glide の構造があまりにも特殊なこと。もちろん純正のパーツもありますが、ディスク・ブレーキがついた車両に取り付ける構造にはなっていません。そこで市販の 20 インチ用の泥よけを改造して付けてもらうことにしました。
単に構造が違うだけならまだしも、Air Glide は「一応」折りたたみ自転車なので、泥よけを付けることで折りたためなくなることを心配しましたが、依頼したミソノイサイクルがさすがに小径車の改造を得意とするだけあって、このあたりの処理も完璧です。

Air_glide_07Air_glide_05写真を見ていただければわかると思いますが、前輪の泥よけは一カ所は普通にフォークの付け根の泥よけ取り付け部にステーで固定されています。他に二カ所棒状のステーを使って本来ならハブのそばの取り付け穴に固定するのですが、ディスク・ブレーキを装着しているとこの穴は使えません。それで二本のステーを曲げて V ブレーキがついていた台座付近に固定されています。これは折りたたみ時にも有効でじゃまになりません。

Air_glide_04後輪は棒状のステーは逆に邪魔にならず本来の取り付け方法で付いていますが、もう一カ所通常はシートポストの付け根に取り付ける部分が Air Glide にはありません。ここはアルミの板で加工したステーで固定してもらいました。純正のパーツもほぼこれに近い構造で付けるようです。このアルミ板のステー、上から見ると「ロ」の字型になっていて二枚の板で作られています。たぶん泥よけを固定するだけなら一枚の板で取り付けを軸方向に 90 度回転すれば強度的にはコトは足りたはずです。しかし「なるほど」と思ったのは「ロ」の字にすることで上から見ると、フレームの付け根に取り付けられているネーム・プレートがしっかり見えるようになっているのです。このネーム・プレートは fujaata 専用に作られたという証なので、見た目の上ではポイントが高い部分。特に見えるようにお願いしたわけでは無いのですが気を遣って頂きました。こういうところはやはりプロの仕事ですね。

写真ではわかりませんが、実はステーだけでなく泥よけ自体も Air Glide に合わせてサイズをカットして、加工してもらってあります。まるで専用部品のようになっています。

Air Glide は元々 HE ホィールで設計された車両なので、WO の大きめのホィールを付けるとあまりフレームに余裕がありません。このため泥よけを付ける隙間が確保できるかが気になっていたのですが、結果的にはきれいに収まり、しかも泥よけとタイヤの隙間が良い感じで狭まっていて、泥よけを付けても見た目が損なわれていません。むしろ格好良くなったかも?!

Off Load 用のホィールが無いことを除けば、これでほぼ満足のいく車両になりました。これであちこち出かけて乗り倒していきたいと思います。

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