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省エネ家電

先日、 新居で使う電化製品を 1/28 に購入したことを書きました。そこでも書いたとおり省エネ性能には多少気を遣って購入する物を選んだつもりですが、タイムリーなことに翌日 1/29 の日経新聞朝刊に「政府がメーカに家電製品の大幅な省エネを義務づけ」という記事が掲載されていました。

それによると 2010 年度までに 2005 年度よりエアコンで 20% 以上消費電力を削減したものでないと販売出来ないようにする、というものです。前にも書きましたが、現在の家電製品の多くは 2004 年度(あるいは 2005 年度)の省エネ基準に対し何 % 達成しているかを示しているので、単純に考えれば現在売られている製品で 2010 年も販売できるのは 2004 年度の省エネ基準を 120% 以上達成している物でなければいけないことになります。こういう話が出てきたのは、京都議定書で定められた CO2 排出量の削減目標の達成が難しくなってきたからです。

記事によれば家庭における消費電力のうち、平均でエアコンが占める割合が 25%、冷蔵庫と照明器具がそれぞれ 16% だそうです。合計すればこの 3 点で家庭での電力消費の 60% 近くを占めていることになります。これらの機器の消費電力を抑えれば、日本の電力消費量の抑制に大きく貢献することになります。政府は照明器具、冷蔵庫についても高い省エネ目標を定めるようです。

しかし 5 年で 20% 省エネ化というのは簡単な話ではありません。記事ではエアコンについて触れられていましたが、メーカによっては省エネ技術の有無で撤退もあり得るだろうと書かれていました。また省エネ技術は特許で固められているため、メーカ間の技術提携も増えるだろうと予想されています。現在は省エネ性能の高い機種は各メーカの最上位機種だけですが、低価格機にも同様の技術を搭載しないと基準を満たせなくなるため、必然的に低価格化も進むだろうとも書かれていました。
エアコンの省エネ化は単純な電気系の見直しだけではもはや改善が難しく、富士通ゼネラル(世界初だそうです)や松下が上級機に搭載しているフィルタ自動掃除機構や、シャープが発表した新機種に搭載された空気の吹き出しの仕組みの効率化などの例があるように、多くの部分を少しずつ改善しないと消費電力が削減できません。メーカにとっては撤退するにしても生き残るにしても厳しい選択を強いられそうです。

fujaata 個人的には照明器具への影響も大きいと思います。現在の照明器具の主流はすでに白熱灯から消費電力の少ない蛍光灯に移っています。この蛍光灯も昔からある従来の太めの蛍光灯だけを見ても昔からある点灯管(グロー・ランプ)を用いる物、点灯管を使わないラピッド・スタート型、電子回路で制御するインバータ型があります。インバータ型は電源の周波数より高い周波数で駆動して点灯が早く、ちらつきが少なく、低消費電力という特徴があります。最近増えてきたのは細い「スリム管」と呼ばれるタイプやスリム管を二本束ねたような「ツイン管」のようなタイプで、これらは全てインバータ型ですがさらに高周波駆動を行い、ランプも高周波点灯専用設計になっていてより電力効率が高くなっています。これらは Hf(High Frequency)インバータ器具と呼ばれています。メーカは従来の点灯管タイプのものと比べて、同じ明るさで半分の消費電力になると謳っているようです。
従来のタイプの蛍光管はその構造上今以上の省エネ化が難しく、インバータ・タイプ、特に Hf 型に主流が移ると思われます。ランプ自体も従来の蛍光管より Hf 専用管の方がかなり高価ではあるものの 1.5 ~ 2 倍ほど長寿命とされています。まだスリム管やツイン管タイプの照明器具も相当割高ですが、今後規制が打ち出されればこれらのタイプの低価格化も進むでしょう。同時に特定メーカの寡占化が進む可能性があります。

冷蔵庫については現在の消費電力の測定基準(JIS 規定)が、そもそも実際の使われ方に即していないとも言われており、測定基準のそのものをより現実に近い条件に見直すことが検討されているようです。今現在カタログで省エネ効果を謳っている機種も、測定基準の変更に伴って省エネ効果が謳えなくなる可能性もあります。

家電を購入した後に偶然目にした記事ですが、購入したエアコンと照明器具はいずれも省エネ基準(エアコン2004 年度、照明器具 2005 年度)の 120% 以上を達成していました。照明器具はツイン管タイプを購入したのでかなり割高でしたが、ツイン管は同じクラスの他の照明器具より明るく、高周波駆動でちらつきも殆ど無いため、蛍光灯のちらつきの影響が大きい fujaata の目にはやさしいだろうと考えたのが理由です。Hf 型の照明器具は白熱灯のように調光ができるのもメリットです。ただ、一般的にインバータは故障しやすいと言われており、機器がどれくらい持つかがちょっと心配なところですね。
冷蔵庫は 10 年位使っている小型の 65L のものがあるので、今回は購入しませんでした。消費電力だけ見ればどうやら最近の大型冷蔵庫と変わらないようですが、実際生活を始めてみないとどれくらいの容量や機能が必要かわかりません。これは必要になったら買い換えるということにしました。

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